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麦わら帽子の渡り鳥

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  1. 01とっても暑い夏の、その入道雲の下。 一羽の渡り鳥がいました。 その鳥はあせをいっぱいながし、そわそわとしています。 目はくるくると泳ぎ、顔は疲れているみたい。 「どうしましょう。どうしましょう」 どう
  2. 02「どうしたの?」 渡り鳥に気が付いたのか、一人の旅人がやってきます。 「ああ、ええっと」 「落ち着いて話してごらん」 頷いた鳥はすーっと息を吸って、旅人を見て話します。 「わたし、冬と間違えて夏にきて
  3. 03旅人は少しだけ考え込んで、持っていた麦わら帽子を差し出します。 「これを君にあげるよ」 「これ?これはなに?」 「これは麦わら帽子っていうんだよ」 「初めて見た。かぶっていいの?」 「もちろんだよ」
  4. 04麦わら帽子をかぶった鳥は、すこしだけ嬉しそうです。 「どうでしょう」 「とっても似合ってるよ」 「ありがとう、嬉しいわ」 「まだここにいるのかい?」 「うん。つかれて帰れないから」 「そうなのかい」